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お葬儀の豆知識

2022/12/04

【沖縄の葬儀・法要マナー】喪主は御香典返しをいつ送る?喪主が気遣う5つのマナーとは

【沖縄の葬儀・法要マナー】喪主は御香典返しをいつ送る?喪主が気遣う5つのマナーとは
近年執り行う沖縄の葬儀では、御香典返しを送る家が増えましたが、いつ送るのか、タイミングは多様になりました。

その背景に、規模の大きな昔ながらの沖縄の葬儀では「不幸を重ねない」として、参列者が包む御香典の金額自体が低い傾向でしたが、近年は本州の風習に倣い、参列者が包む御香典金額自体が高くなってきたことがあります。

・御香典返しとは?
・沖縄の御香典返しの風習は?
・全国の御香典返しの風習は?
・近年増えた、「当日返し」とは?

今回は沖縄や他県問わず、参列者へ失礼のないお礼ができるよう、従来の御香典返しはいつ・誰に送るのか、近年増えた当日返しの方法まで解説します。
 

御香典返しとは

御香典返しとは
●「御香典返し」とは、いただいた御香典へのお返しです

一般的に御香典返しは、いただいた御香典の金額に合わせて、御香典金額の1/3~1/2ほどを目安に品選びをします。

ただもともと参列時に包む御香典金額自体が少ない傾向にあった沖縄では、葬儀当日の会葬礼状に添える返礼品で丁度良かったため、かつては御香典返しを送る風習は、多くの地域でありませんでした。
 

<御香典返しとは:沖縄と他県の違い>
[1]従来の沖縄での御香典返し
・御香典金額の相場が千円ほど
・葬儀当日の返礼品が千円前後
御香典返しは送らない家が多かった

[2]従来の他県での御香典返し
・御香典金額の相場が5千円以上~
・葬儀当日の返礼品は数百円ほど
御香典返しを送る風習があった

 
…そのため、従来の沖縄ではそもそも御香典返しを送る風習がない地域が多かったのですが、近年の沖縄の葬儀では、参列者の御香典金額相場が平均的に5千円を超えるものが増えました。

そこで他県に倣い沖縄でも増えているマナーが、御香典返しです。
 

返礼品とは

●「返礼品」とは、葬儀へ参列いただいたことに対するお礼の品です

御香典返しが御香典に対するお礼の品であるのに対して、返礼品は弔問へのお礼となるため、その性質が違います。
返礼品の多くは、葬儀当日に会葬礼状やお塩とともに、参列者に配られます。
 

<御香典返しとは:返礼品とは>
●葬儀当日に参列者全員へお渡しします。
千円前後の品(お茶やコーヒーなど)
お清めの塩
会葬礼状

 
一般的に葬儀当日に準備をする返礼品は、葬儀社が準備をしてくれるケースが多く、葬儀費用にまとめて請求されることが多いでしょう。
 

御香典返しの「当日返し」とは

御香典返しの「当日返し」とは
●御香典をいただいた日に、その場で御香典返しをお渡しすることです

返礼品も葬儀当日にお渡しするお礼ですが、御香典返しの「当日返し」とは、お礼の意味合いが違います。

また沖縄では参列者が包む御香典金額相場が千円の人も多く、返礼品で済ませる従来の風習がありましたが、他県では御香典金額相場に合わせ、当日返しで準備をするお礼の品も、返礼品よりも高い品になるでしょう。
 

<御香典とは:当日返し>
[1]当日返し
・会葬礼状(お礼状)
2千円~3千円ほどを目安としたお礼の品

[2]返礼品
・会葬礼状
千円前後のお礼の品

 
…この点が大きく違います。
ただし、当然ながら葬儀当日に御香典返しをする場合、四十九日の忌明けへのお礼ができません。
(従来の御香典返しは、四十九日の忌明けの御挨拶状が添えられます。)

そのため他県の昔ながらの風習から見ると、忌明けのご挨拶ができない分、昔よりも「少しばかり礼を欠いた選択」と捉える人もなかにはいるでしょう。
 

御香典返しをいつおくるか:まとめ

●このような事情から近年「御香典返しをいつ送るか」は、①葬儀当日(当日返し)、②四十九日後、の2つのタイミングがあります
また前述したように昔ながらの大規模な沖縄の葬儀で、御香典金額の平均が千円ほどだった場合には、そもそも御香典返しを送らない選択もあります。
 

<御香典返しとは:送るタイミング>
[1]葬儀当日(当日返し)
●当日返しは葬儀社と相談ができます
・参列者には、直接手渡す
・郵送された相手には、お礼状とともに郵送する
・会社関係者は、出勤日にお渡しする

[2]四十九日後
●四十九日から2週間以内ほどが目安
・身近な人には直接届ける
・遠方の人には郵送する

 
会社関係者などで連名の御香典をいただいた場合には、金額に合わせて、皆でいただける菓子折りなどを持参しても良いでしょう。

代表で葬儀に参列いただいた人や、御香典の一番右側に記載されている、最も地位の高い相手にお渡しすると良いです。
 

「当日返し+御香典返し」の相手もいる

香典返し
●御香典返しは「当日返し+御香典返し」の2回送る相手もいます

御香典返しは当日返しを選んでしまえば、ホッとする喪主(施主)も少なくありません。
けれども当日返しで準備をする御香典返しは、約5千円ほどの御香典を包んでくださった参列者を想定しています。
 

<御香典返しとは:「当日返し+御香典返し」>
●御香典の当日返しでは、下記2パターンに分かれます。
[1]御香典金額が1~2万円以下
当日返しのみで、その後は何も送りません。

[2]御香典金額が1~2万円以上
・四十九日法要の後、改めて御香典返しを送ります。

 
この御香典返しを改めて送る基準が、いただいた御香典1万円以上になるか、2万円以上になるかは、喪主(施主)の判断で良いでしょう。

一般的には、「御香典金額の1/3~1/2ほどを目安にしたお礼ができているかどうか?」で判断します。
 

御香典返し5つのマナー

御香典返し5つのマナー
●御香典返しを四十九日後に送る場合、基本的な5つのマナーがあります

御香典はもともとお釈迦様が亡くなった(入滅)時に、弟子が香木を供えて供養したことが由来となり、香を供える代わりに香を購入するお金を包むようになりました。

また昔の日本では、葬儀を執り行うにあたり喪家に対して相互扶助の意味合いがあるため、本来の意味合いで言えば、返礼品や御香典返しは必要ありません。
ただ、現代の日本で御香典返しはマナーとして広がっています。
 

<御香典返しとは:5つのマナー>
[1]忌明けに送る
[2]忌明けの挨拶状を添える
[3]御香典返しの整え方
[4]不幸が残らない「消えもの」を選ぶ
[5]御香典返しの代理は連名で送る

 
基本的な仏事の決まり事として、香典返しでも、仏教の教えに倣い殺生をイメージさせる肉や魚などの「生ぐさもの」は避けます。

また弔事では慶事で扱うお祝いをイメージさせる色や物も避けてください。
例えば、昆布(よろこぶ)や(めでたい)、かつお節やワインなどの他、「福」や「寿」などの名が付く商品、色で言えば赤や金などは避けます。
 

[1]忌明けに送る

●後から送る御香典返しの場合、四十九日の忌明けを待ってから送ってください

忌中は忌む時でもあり、この時期の贈り物は失礼とされる他、御香典返しは「無事に四十九日法要を終え、忌明けした」ことを報告する、お礼状を添える場でもあるためです。
 

<御香典返しとは[1]忌明けに送る>
●仏式・神式・キリスト教式、それぞれの忌明け目安をご紹介します。
①仏式
・五七忌(35日)
・四十九日(49日後)

②神式
・五十日祭(50日後)

③キリスト教式
・カトリック…追悼ミサ(1か月目)
・プロテスタント…召天記念日(1か月目)

 
キリスト教にはそもそも忌中がないものの、仏式の四十九日にあたる儀礼が、追悼ミサ召天記念日です。

沖縄のナンカスーコー(七日焼香)では、四十九日(七七忌)まで七日ごとにスーコー(焼香=法要)が行われますが、神式でナンカスーコー(七日焼香)にあたる儀礼が、十日ごとの霊祭(れいさい/みたままつり)でしょう。

神式で忌明けとなるのは五十日目の五十日祭、50日後です。
 

[2]忌明けの挨拶状を添える

●後から送る御香典返しには、忌明けのご報告とお礼を伝えたお礼状を添えます
一般的に喪主は四十九日法要を執り行いますから、お悔みの気持ちで御香典をいただいた相手には、無事に四十九日法要を終えたこと、お心遣いへのお礼を伝える、けじめの挨拶が必要です。
 

<御香典返しとは[2]忌明けの挨拶状を添える>
御香典をいただいたことへのお礼
・四十九日法要を済ませたご報告

 
…そのため、昔ながらの御香典返しを良しとする家では、当日返しでは忌明けのご挨拶ができない点が気に掛かって、四十九日法要後の御香典返しとするケースが少なくありません。
 

[3]御香典返しの整え方

●御香典返しは弔事ですので、不祝儀用に地味な色合いで整えます
御香典返しは基本的に不祝儀用にまとめますので、地味な色合いで水引は黒白です。
挨拶状を添えますが、多くは選んだデパートなどでサンプル状を用意してくれるでしょう。
 

<御香典返しとは[3]御香典返しの整え方>
[1]包装紙…落ち着いた色
(純白、黒、銀色、茶色、紫など)

[2]水引…白黒の結び切り
(京都近郊の相手では、黄白の水引の場合もあり)

[3]表書き
・「」…東日本/仏式
・「満中陰志」…西日本/仏式
・「偲び草」…キリスト教

 
ただし仏教では上記のような色ですが、キリスト教(カトリック/プロテスタント)などの宗旨宗派により、のしのデザインや色合いも違ってきます。

宗教以外にも地域ごとに色合いが違うこともあるので、相手の宗派を知っている場合には、配慮すると良いでしょう。
 

[4]不幸が残らない「消えもの」を選ぶ

●御香典返しの品は、不幸が残らない消えもの(食べ物)や消耗品が好ましいです
当日返しの場合、葬儀社に相談すれば適切な品を選んでくれるでしょう。
また最近では、弔事用のカタログギフトも増えました。
 

<御香典返しとは:選ぶ品>
・お茶
タオル
・洗剤
・のり
小分け包装された渇き菓子

 
品として選ぶのであれば、従来の御香典返しに多いものはタオルなどの消耗品の他、のりや日本茶などを見受けます。
 

[5]御香典返しの代理は連名で送る

●代理人が御香典返しを送る場合、連名で送ります
喪主以外の方でも手分けして手配することは悪いことではありません。
ただ、何らかの事情により品を準備できなかったり、家族に手配をしてもらう場合に、苗字が違うと迷う声も多いです。

この時、挨拶状は喪主の立場から執筆してください。
 

最後に

以上が御香典返しや「当日返し」とは何か…、御香典を送る相手や金額目安までお伝えしました。

近年ではそもそも「御香典辞退」の葬儀も増えていますよね。
新聞のお悔み欄などで訃報を知らせず、50人・30人以下の小さな葬儀で多く見受けます。

また御香典返しを準備しない新しい形として、会費制で行う沖縄の葬儀も現れました。
宗旨宗派を問わず読経供養を行わない、自由なスタイルで行う沖縄の葬儀に多く(自由葬)、御香典の代わりに「会費」を指定して参加していただく方法です。

会費制は正に、従来の相互扶助の意味合いを持つ選択かもしれません。
故人の希望や喪主ご遺族の意思、状況に合わせて、納得できる方法を選択してみてはいかがでしょうか。
 

※喪主が四十九日までに行う事柄については、下記をご参照ください。
【沖縄の葬儀】喪主が葬儀後、四十九日法要までに行う5つの事柄|その1

 

まとめ

御香典返しとは?御香典返し5つのマナー
●沖縄と他県の違い
[1]従来の沖縄での御香典返し
・御香典金額の相場が千円ほど
・葬儀当日の返礼品が千円前後
・御香典返しは送らない家が多かった

[2]従来の他県での御香典返し
・御香典金額の相場が5千円以上~
・葬儀当日の返礼品は数百円ほど
・御香典返しを送る風習があった

●送るタイミング
・葬儀当日(当日返し)
・四十九日後

●5つのマナー
・忌明けに送る
・忌明けの挨拶状を添える
・御香典返しの整え方
・不幸が残らない「消えもの」を選ぶ
・御香典返しの代理は連名で送る

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Point.1

ご葬儀の不安がなくなります

お葬式は地域の風習によってやり方が違います。相談で不安や悩みの解決策が見つかりますので、ご都合のつく時に相談に訪れることをおススメします。

Point.2

葬儀費用がわかります

葬儀費用は相談内容や葬儀社によって変わります。後悔しないために複数の葬儀社でお見積りを取ることをおススメします。

Point.3

ご希望のお葬式ができます

相談される方のご希望のお葬式に添えるように、下準備も含めて事前にご相談ください。

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