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お葬儀の豆知識

2023/03/01

沖縄の葬儀で、御香典を包むマナーとは?表書きや連名での作法まで解説!

沖縄の葬儀で、御香典を包むマナーとは?表書きや連名での作法まで解説!
沖縄の葬儀では御香典マナーを間違えたまま差し出していたり、表書きに迷うものの、ハッキリと分からないまま「これでいいか」と進めてしまうことがありますよね。
 
特に檀家制度のない沖縄では、御香典マナーも曖昧なまま進めてしまいがちですが、僧侶や先方の家では、葬儀後の整理で御香典マナーのあるなしが顕著に分かります。
 
・キリスト教などの宗旨で御香典マナーは違う?
・同じ仏教でも宗派で御香典マナーが変わる?
・沖縄に多い、連名の御香典マナーは?

 
今回は、現代沖縄の葬儀で押さえたい御香典マナーを解説します。
市販の不祝儀袋でも葬儀の形式で選び方が変わるので、どうぞ参考にしてください。
 

「御香典」が安心

「御香典」が安心
●「御香典」は、仏式・神式・キリスト教式、全ての宗旨宗派で失礼のない、安心できる表書きです
 
市販の不祝儀袋では「御霊前」の表書きが馴染み深いですが、どの宗旨宗派に沿った葬儀を行うか不明な場合は、「御霊前」よりも「御香典」が安心です。
 

<沖縄の御香典マナー:表書き>
・御霊前…四十九日前
・御仏前…四十九日後
・御香典…いずれも可

 
特定の宗旨宗派を信仰する家が少ない、沖縄の葬儀で知られる御香典マナーでは、「御霊前」と「御仏前」の使い分けは、四十九日を境に前か後か、のみですが、全国的には宗旨宗派によっても表書きが変わるためです。
 

そもそも「御香典」とは?

●「御香典」とは、「香を供える」意味があります
 
その昔、親戚や知人友人が亡くなると、人々はお線香を供物として差し上げました。
沖縄では亡くなった日の晩、夜通しご遺体の傍でお線香を焚く「ユートゥージ(夜通し)」がありましたが、これは全国的な通夜でも同じです。
 
そこで人が亡くなると多くのお線香を必要とするため、供物に持参したと言います。
その名残りが「御香典」です。
 
・御香料(ご香料)…お線香を買うためのお金として
・御香典(ご香典)…お線香を供える代わりとして

 
先ほどキリスト教式や神式(神道)、全ての仏教宗派で、「御香典」は共通する表書きだとお伝えしたのは、「御霊前(御仏前)」と「御香典」を差し出す相手が違うためです。
 

<沖縄の御香典マナー:差し出す相手>
(1)御霊前(御仏前)…故人へ差し上げる供物として
(2)御香典…喪主へ差し上げる供物として

 
故人に対してではなく、大切な家族を失い哀しむ遺族へ差し上げる「御香典」であるからこそ、宗旨宗派を問わずに共通する表書きと言えます。
 

宗旨で違う表書き

宗旨で違う表書き
●キリスト教式や神式(神道)では、「御香典」の他にも表書きがあります
 
沖縄の御香典マナーとしては「御香典」の表書きを用いれば安心ですが、より先方の信仰へ敬意を表す表書きを用いるのであれば、その宗旨に扱う表書きが良いでしょう。
 

<沖縄の御香典マナー:宗旨で違う表書き>
(1)キリスト教式…御花料、御霊前
・カトリック…御ミサ料
・プロテスタント…忌慰料(きいりょう)
 
(2)神式(神道)…御神前、御玉串料、御榊料

 
実は仏教以外の宗旨であるキリスト教式や神式(神道)で「御霊前」と書いても、必ずしも失礼には当たりません。(御霊前のない仏教宗派は次項で解説します。)
 
けれどもキリスト教式や神式(神道)では、葬儀の供物も榊やお花(献花)などと違うので、予め先方の宗旨が分かっていたら、上記の表書きが丁寧です。
 

キリスト教式や神式(神道)の御香典マナー

●キリスト教式は白封筒に水引きはなし、神式(神道)は白い封筒に白黒、双銀、もしくは双白です
 
沖縄の御香典マナーでは白黒の不祝儀袋に白黒の水引きを掛けますが、キリスト教式や神式(神道)では、沖縄の従来の御香典マナーとは違う部分があります。
 
まず不祝儀袋には、隅にしばしば蓮の花などを象ったものがありますが、蓮の花は仏教のシンボルなので、キリスト教式や神式(神道)の御香典では避けてください。
 

<沖縄の御香典マナー:宗旨で違う不祝儀袋>
(1)キリスト教式
・白い封筒
・水引きがない
・柄がある場合…十字架、ユリなど
 
(2)神式(神道)
・白い封筒
・水引き…白黒、双銀、双白

 
いずれも専用の不祝儀袋が市販されていますが、仏式と比べて出回る数は少ないため、もしもない場合には、厚手の白い封筒でも代用できます。
 

仏教宗派で違う表書き

沖縄の御香典相場、昔と今
●特に全国的には「浄土真宗」が多く、浄土真宗では「御霊前」の表書きを使いません
 
ここで特に注意をしたいポイントは、沖縄の葬儀では一般的な御香典マナーとなっている「御霊前」が、本州では割と多くの家で用いない点でしょう。
 
表書きについての見解は仏教宗派ばかりではなく、各寺院によっても分かれますが、広くは下記のように分けられます。
 

<沖縄の御香典マナー:宗派別表書き>
[宗派] [ご香典(ご香料)] [御霊前] [御仏前]
(1) 臨済宗 あり あり あり
(2) 曹洞宗 あり あり なし
(3) 真言宗 あり あり なし
(4) 天台宗 あり あり なし
(5) 日蓮宗 あり あり なし
(6) 浄土宗 あり あり なし
(7) 浄土真宗 あり なし あり

 
ちなみに沖縄では昔から臨済宗の寺院が多いです。
ただ沖縄の家々は特定の寺院に信仰する檀家制度の元に、葬儀を執り行うことは少ないので、表書きにこだわらない人も多いでしょう。
 
けれども僧侶を招いて読経供養をしてもらう仏式の葬儀ですから、敬意を持って、その仏教宗派に倣ったマナーで準備ができると安心です。
 

浄土真宗で「御霊前」がない理由

●浄土真宗では、そもそも「四十九日まで霊とする」考え方がありません
 
昔ながらの沖縄の葬儀でも御香典マナーでは「御霊前」「御仏前」があります。
これは沖縄の御願では、シジュウクンチ(四十九日)まで故人の霊は不安定で、お墓とお仏壇を行ったり来たりしている存在だからです。
 
そこでシジュウクンチ(四十九日)までのナンカスーコー(七日焼香)を執り行い追善供養をして、「七役所」の関所を超えた故人の霊は、四十九日で成仏します。
 
けれども浄土真宗の教えでは、そもそも「霊」の概念がありません。
 

<沖縄の御香典マナー:浄土真宗>
●浄土真宗では、ご本尊である阿弥陀如来の「他力本願」により、生きとし生きる者全てが亡くなると救い上げられ、成仏します。

 
亡くなってすぐに成仏して「仏」になるため、「御仏前」はあっても「御霊前」がないのですね。予め先方が浄土真宗と分かっていれば「御仏前」でも構いません。
 

沖縄に多い、連名の御香典マナー

沖縄に多い、連名の御香典マナー
●連名で御香典を包む時は、夫婦での参列や、代表者一人が参列する場合などです
 
沖縄で連名の御香典マナーとして、基本的には「代表者一人が参加する」場合に、代理で渡す方法です。参列する場合には基本的に個人で御香典を包みます。
 

<沖縄の御香典マナー:連名>
遠くて葬儀に参列できないけれど、お悔みの気持ちを表したい
・職場など参列者が大勢になるため、代表者一人が参列する
夫婦で参列する

 
しばしば連名で御香典を包む際、香典返しを不要とするケースがあるでしょう。
現代の沖縄では四十九日法要後に御香典返しを送る家もありますので、この場合には念のため、香典返しを辞退する旨を別紙に書いておくと親切です。
 

連名でも中央下から書き始める

●連名の場合でも、名前の書き始めは表書きの下からです
 
沖縄には多い連名の御香典マナーで間違えやすい箇所は、書き始めの位置でしょう。
右端から書かずに、水引きの結び目下あたりを目安に、表書きの下から書き始めます。
 

連名の人数が多い場合、別紙に記載する

●連名の人数が3名以上になる場合は、別紙に全員の名前を記載しましょう
 
白い便箋に「○○株式会社○○部一同」などのように、連名で募ったグループ名を書き、その左側から御香典を出した人々の名前を記載します。
 

連名の結果、合計金額が端数であっても良い

●連名で御香典を募ると、合計金額が端数になる場合もありますが、問題ありません
 
集まった結果、合計金額が端数があっても良いですが、沖縄の御香典マナーでは、割り切れる偶数や忌み数である「4、9」の金額は避けてください。
 
また沖縄では御香典マナーとして、「重なる」ことを「不幸が重なる」として忌むため、1,000円札が5枚ならば5千円、10枚ならば1万円と交換しましょう。
 

一番右側から「上手」

●沖縄の御香典マナーでは、右側から立場が上の人の名前を書きます
 
会社の部署であれば、社会的立場の最も高い人を最も右側に書き、その左側から順番に書き、代表で参列した本人は一番下手(向かって左側)に名前を書いてください。
 
夫婦の場合、沖縄の御香典マナーでは右側が夫、左側が妻の名前になりますが、一般的に妻は名前のみ書くことが多いです。
 

最後に:

以上、沖縄での御香典マナーです。
ひと昔前は自宅葬も多く、沖縄の御願文化に倣った葬儀が多かったのですが、最近では都心部を中心に、全国的な葬儀に倣った形式も増えました。
 
そのため御香典で包む金額や包み方など、沖縄でも御香典マナーに慎重になる人は少なくありません。
 
そこで斎場で執り行い、僧侶をお呼びする葬儀であれば、沖縄では御香典マナーも全国的な金額相場、整え方に倣う人が増えています。
【沖縄の葬儀マナー】御香典とは?沖縄式と本州式、金額に迷った時の判断基準
 

※この他、沖縄で御香典の包み方持ち歩きマナーは、下記をご参照ください。
【沖縄の葬儀マナー】御香典の包み方マナー、持ち歩き方マナーとは?

 
 

まとめ

沖縄の御香典マナー
●「御香典」がオールマイティー
・御香典…お線香の供物代わり
・御香料…お線香代として
 
●表書きの使い分け
・御霊前…四十九日前
・御仏前…四十九日後
・御香典…いずれも可
※浄土真宗に御霊前はない
 
●キリスト教の表書き
・御花料
・御霊前
・カトリック…御ミサ料
・プロテスタント…忌慰料
<キリスト教の包み方>
・白い封筒
・水引きがない
・柄がある場合…十字架、ユリなど
 
●神式の表書き
・御神前
・御玉串料
・御榊料
<神式の包み方>
・白い封筒
・水引き…白黒、双銀、双白
 
●沖縄の連名、御香典マナー
・代表者一人で参列する場合
・夫婦が参列する場合
・連名でも中央下から書き始める
・3名以上の連名は別紙に名前を記載
・金額は端数でも良い
・偶数、4と9の金額は避ける
・札の枚数を極力増やさない
(5千円札、1万円札に交換など)
・記載は一番右側から上手
・参列者本人は一番左側
・夫婦では夫が右側、妻が左側
・妻は名前だけ記載の時もある

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Point.1

ご葬儀の不安がなくなります

お葬式は地域の風習によってやり方が違います。相談で不安や悩みの解決策が見つかりますので、ご都合のつく時に相談に訪れることをおススメします。

Point.2

葬儀費用がわかります

葬儀費用は相談内容や葬儀社によって変わります。後悔しないために複数の葬儀社でお見積りを取ることをおススメします。

Point.3

ご希望のお葬式ができます

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