お葬儀の豆知識
沖縄の旧盆とは?ウンケー・ナカビ・ウークイの意味と過ごし方【2026年版】

沖縄では、一年を通してさまざまな年中行事がありますが、その中でも特に大切にされているのが「旧盆」です。旧盆は、ご先祖様の霊を自宅へ迎え、家族や親族が集まって供養を行う行事であり、今でも多くの家庭で受け継がれています。全国的には、新暦7月や月遅れの8月にお盆を行う地域が多いですが、沖縄では旧暦に合わせて行われます。そのため、毎年日程が変わることも特徴の一つです。
2026年の沖縄の旧盆は、8月25日(火)から27日(木)までです。一般的には初日を「ウンケー」、二日目を「ナカヌヒ」、最終日を「ウークイ」と呼び、それぞれに異なる意味があります。本記事では、沖縄の旧盆の意味や三日間の過ごし方、現代の旧盆事情についてご紹介します。
沖縄の旧盆とは?
旧盆とは、ご先祖様の霊を家へ迎え、供養を行い、再び送り出す沖縄の伝統行事です。沖縄では祖先供養を大切にする文化が根付いており、旧盆は一年の中でも家族や親族が集まる最も重要な行事の一つとされています。
一般的には仏壇へ供え物をし、線香をあげ、親族が集まって故人やご先祖様を偲びます。また、親戚や知人が仏壇へお参りに訪れることもあり、家族同士の交流を深める機会にもなっています。ただし、旧盆の過ごし方は地域や門中、家庭によって異なるため、細かな作法には違いがあります。
◇ウンケー(お迎えの日)
旧盆初日は「ウンケー」と呼ばれ、ご先祖様を家へ迎える日です。夕方になると仏壇へ供え物を並べ、線香をあげて、ご先祖様が迷わず帰ってこられるようお迎えをします。沖縄では「ウンケージューシー」と呼ばれる炊き込みご飯を供える家庭も多く、この日ならではの料理として親しまれています。
家庭によっては、ご先祖様の杖に見立てたサトウキビ(グーサンウージ)を仏壇のそばに供えます。また、ご先祖様が足の汚れを払うためのソーローホーチ(精霊箒)を玄関先に置くこともあります。門前ではヒラウコー(平御香)を供え、旧盆を迎えることをご先祖様に報告します。その後、家族で仏壇に手を合わせ、ウンケージューシーをいただく家庭もあります。
ウンケーは「これから旧盆が始まる」という大切な節目であり、家族が揃って供養を行う日でもあります。
◇ナカヌヒ(中日)
二日目は「ナカヌヒ」と呼ばれます。ナカヌヒは、ご先祖様が家でゆっくり過ごしていると考えられる日であり、ウンケーやウークイほど大きな儀式を行わない家庭も少なくありません。
一方で、親族や知人が仏壇へお参りに訪れたり、一緒に食事をしたりするなど、交流の時間として過ごす家庭もあります。地域によっては特別な供え物を用意する場合もありますが、一般的には仏壇へ食事などを供え、ご先祖様とともに過ごす一日とされています。
◇ウークイ(お送りの日)

旧盆最終日は「ウークイ」と呼ばれ、ご先祖様をあの世へ送り出す日です。三日間の中でも、特に重視される日とされ、多くの家庭で親族が集まって供養を行います。仏壇へ料理や果物、お菓子などを供え、線香をあげたあと、ご先祖様が無事にあの世へ戻れるよう祈ります。また、沖縄では「ウチカビ(打ち紙)」と呼ばれる紙銭を燃やし、あの世で使うお金としてご先祖様へ送る風習も広く見られます。
ウークイの時間帯は地域によって異なりますが、一般的には夜に行われることが多く、家族揃って最後のお見送りを行います。
現代の旧盆事情
近年はライフスタイルの変化により、旧盆の過ごし方にも少しずつ変化が見られるようになりました。核家族化や県外への進学・就職などにより、親族全員が集まることが難しい家庭も増えています。また、共働き世帯では三日間すべてを休むことが難しく、できる範囲で供養を行うケースも少なくありません。
それでも、多くの家庭では仏壇へ手を合わせたり、お供え物を用意したりするなど、それぞれの生活に合わせた形で旧盆を大切にしています。沖縄では「形式を守ること」だけではなく、「ご先祖様を敬う気持ち」が何より大切であるという考え方が受け継がれています。
◇地域や家庭による違いも大切に
旧盆の行事は、同じ沖縄県内でも地域や家庭によって内容が異なります。そのため、「これが唯一の正しいやり方」というものはありません。
| 項目 | 一般的な例 |
| お供え物 | ジューシーや果物、料理など |
| ウチカビの枚数 | 家庭によって異なる |
| 親族の集まり方 | 門中・親族のみ、近隣も含めるなどさまざま |
| 儀式の時間 | 地域ごとに違いがある |
分からない場合は、家族や親族に確認しながら、その家庭で受け継がれてきた習慣を尊重するとよいでしょう。
まとめ
沖縄の旧盆は、ご先祖様を迎え、家族や親族が集まって供養を行う一年の中でも特に大切な行事です。2026年は8月25日(火)から27日(木)まで行われ、一般的にはウンケー・ナカヌヒ・ウークイの三日間を通して、ご先祖様へ感謝の気持ちを伝えます。
近年はライフスタイルの変化によって過ごし方も多様になっていますが、祖先を敬い、家族で手を合わせるという思いは今も変わりません。地域や家庭によって風習に違いはありますが、それぞれの習慣を尊重しながら、無理のない形で旧盆を迎えることが、沖縄の供養文化を受け継ぐことにつながるでしょう。
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