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お葬儀の豆知識

2025/11/01

沖縄の葬儀後に知っておきたい「骨葬」と納骨の流れ

葬儀が終わると、多くの人は「ひと段落」だと感じるかもしれません。しかし実際には、喪主や遺族の務めはその後も続きます。出棺・火葬・収骨・還骨法要・精進落とし、そして「納骨」までが葬儀の大切な流れです。

さらに沖縄では、全国でも珍しい「骨葬(こつそう)」という形式が多く採用されています。骨葬とは、火葬を先に済ませてから葬儀・告別式を行う形で、故人を「清めた姿」で送り出す意味を持ちます。

今回は、出棺後から納骨までの流れと、沖縄の骨葬にまつわる慣習を詳しく解説します。

出棺と火葬への移動

出棺の際は、霊柩車を先頭に、喪主・遺族・近親者・参列者バスの順で車列を組みます。その際、喪主や施主は、火葬場の住所と電話番号を記したメモを全車に配布し、迷うことのないよう配慮するのが望ましいでしょう。

また、沖縄では「行きと帰りで同じ道を通らない」という風習があり、往路・復路を分けることが一般的です。そのため、経路は事前に葬儀社と確認しておくとよいでしょう。

出棺の時には、喪主が短く挨拶を述べることもあります。

「本日はお見送りいただき、誠にありがとうございます。 これより故人を火葬場へとお送りします」

この一言で、式全体が整った印象になるので、挨拶の内容や時間なども葬儀社とすり合わせておくとよいでしょう。

火葬と収骨

火葬場では、葬儀社が火葬許可証を提出し、喪主が立ち会います。僧侶が同行する場合は、炉前で読経を行い、遺族全員で合掌します。火葬の時間はおよそ1〜2時間です。その間は遺族控室で静かに過ごし、故人を偲ぶ時間としましょう。できるだけスマートフォンの使用や会話は控え、心を落ち着けることが大切です。

火葬が終わると収骨(拾骨)になります。収骨の際は係員の案内で二人一組になり、足元から上へと骨を収めます。この作業は「生から死への道のりをたどる」象徴的な儀式です。喪主は全員の安全に気を配りながら、厳粛な気持ちで臨みましょう。

還骨法要と精進落とし

火葬後は、葬儀会館または寺院に戻り、還骨法要を行います。僧侶が同行しない場合には、御膳料(3,000〜5,000円)を包み、感謝を伝えましょう。続く精進落としでは、喪主が献杯の挨拶を行い、「本日は故人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございました」と一言添えます。

食事の場では静かな雰囲気を保ちながら、故人との思い出を語り合いましょう。明るすぎず、沈みすぎず、自然な空気感で過ごすことが理想です。

沖縄の「骨葬」とは

骨葬は、火葬を先に済ませ、骨壺を祭壇に安置して葬儀・告別式を行う形式です。骨葬は、「故人を清めてから送り出す」という沖縄の思想が反映された葬儀形式です。その根底には「魂は家に、骨は大地に還る」という伝統的な価値観が息づいています。

骨葬では棺がないため、出棺の儀や玄関挨拶は省略されます。喪主挨拶は僧侶退場後に行い、

「本日はお忙しい中ご参列くださり、誠にありがとうございました。 故人もきっと皆さまのお心に感謝していることと思います」

と短く述べましょう。

骨葬の一般的な流れ

①葬儀・告別式の開式
②親族焼香
③僧侶退堂(導師退場)
④喪主挨拶
⑤一般焼香
⑥閉会・納骨へ移行

形式にとらわれず、心を込めて語ることが何より大切です。骨葬は沖縄の風土とともに発展してきた文化であり、「魂は家に、骨は大地に還る」という思想が根底にあります。

納骨と地域の慣習

沖縄では、家族や一族が共有する門中墓(もんちゅうばか)へ納骨するのが一般的です。葬儀当日に納骨する場合もありますが、四十九日法要や一周忌(イヌイ)に合わせて行うこともあります。地域によっては「お墓に入る前に塩で清める」「帰宅時に門で一礼する」など、古くからの習わしが今も受け継がれています。高齢の親族や僧侶に確認しながら、無理のない進行を心がけましょう。

納骨は形式ではなく、故人と本当に向き合う時間です。喪主にとっては、葬儀の締めくくりであり、日常への再出発を意味する瞬間でもありますので、大切に過ごすようにしましょう。

まとめ:伝統を受け継ぎ、心を込めて見送るということ

沖縄の葬儀には、土地の文化と人々の絆が息づいています。骨葬や門中墓などの独自の形には、「命をつなぐ」という思想が根底にあります。それは単なる形式ではなく、家族や地域の支え合いを通して、故人を静かに大地へ還すという祈りの表現です。

喪主にとって、葬儀の一日は想像以上に長く、心身ともに消耗します。しかし、すべての流れを理解しておくことで、安心感が生まれ、葬儀を「慌ただしい時間」ではなく「穏やかな別れの時間」に変えることができます。

骨葬や納骨の進め方に、絶対的な正解や誤りはありません。家族が納得し、故人を想う気持ちがあれば、それが一番の供養になります。また、喪主は儀式の中心であると同時に、家族の心を支える存在です。

葬儀の終わりは、喪主としての務めの終わりであり、新たな日常の始まりでもあります。疲れた心を少しずつ癒しながら、「あの人が見守ってくれている」と感じる瞬間を大切にしましょう。

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